一見してペンとは思えない、独創的で類を見ないフォルムが時を超えた書き味を体験させてくれる。
本体を一度ひねったら口金が現れて、もう一度ひねればペン先が登場する、二段構造のアバンギャルドな仕組みを搭載したスマートデザインのペン。
特殊な仕様と使い勝手の良さを両立させた筆記具が、使う人の欲求を満たしてくれます。
この記事ではその名の通り、過去から未来への時間軸を感じられるペン『パイロット タイムライン』の使用感などについて綴ってまいりますので、どうぞお付き合いください。
○ SNSの機能みたいな名前のペンは、どういう意味でタイムライン?
ペンを使いながら感じる時間軸(タイムライン)
パイロットタイムラインシリーズのラインナップには、それぞれサブタイトルがついています。
PAST【過去】・PRESENT【現在】・FUTURE【未来】・ETERNAL【永遠】
タイムラインのベースとなる、2段ひねりのギミックは不変のものとして、材質やカラーリングの変化で時間軸を表現するコンセプトは、実際にペンを手に取って扱うことで味わうことができます。
移ろいゆくときの中で、変わるものと変わらないもの、そのふたつをミックスさせたタイムラインは、書きやすさと扱いやすさで時を感じながらも、時を忘れるくらいの筆記をさせてくれますよ。
パイロットタイムラインの使用感
ペンの歴史をアップデートする、時代を超えた新しいペン『パイロット タイムライン』の使用感をみていきましょう。
唯一無二のダブルアクション
タイムラインの特徴は、ペン先を繰り出す2段階のひねり動作ですね。
収納状態から口金、ペン先と繰り出していく様は、今までのペンにはない新体験でございます。
使用しないときはペン先が完全に収納されるので、安心して携帯できますし、使用時はクルクルと本体を回してペン先を出すとすぐに書き始められます。
扱いに慣れてくると片手でもダブルアクションをすることができるようになります。
道具をもてあそぶような感覚で、心地よい筆記に入っていけますよ。
ちょうどいい重心の位置
タイムラインの重心の位置は、見た目からイメージすると軸の太いペン尻のほうにあると思ってしまうのですが、ペン先を繰り出すと重心は中心からペン先よりに少し移動します。
ペンの重心ってそんなに影響ないんじゃないと思いがちですが、筆記時間が長くなるほどに重心の位置が書き心地に関係してくるんですよね。
ペン尻に重心があると、ペンのふらつきを抑えようとして無意識のうちにペンを持つ手に力が入り、疲れてしまうことが多いんです。
ペン先寄りに重心があればペン運びが安定するので、力もそれほど必要とせず筆記することができますので疲れにくくなります。
さすが高級なペンともなると、重心の位置もうまく考えられているということですね。
太めのペン軸とグリップ感はアレと同じ感触
ペンの重心とともに書き味に影響を与えるものは、ペンの太さでございます。
ペン軸が細すぎると、ホールドしようとして無駄に力を入れて握ってしまうので、筆記疲れの原因となります。
かといって太ければ太いほどいいというわけでもないですし、手の大きさも老若男女人それぞれなので、適度な太さを求めていかないといけません。
タイムラインは太めの軸径で持ちやすく、グリップ部分にかけて優しいカーブとなっているので、指にうまくフィットしてくれますね。
このタイムラインのグリップ感は、いつかどこかで体感したことがあるなぁと思い、握りながら記憶をたどってみたら『パイロット ドクターグリップ』の感触でした。
太めのペン軸と、持ちやすくて疲れにくいラバーブリップでおなじみのドクターグリップは、タイムラインのデザインに大きな影響を与えているようですね。
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携帯性は微妙なんだけど…でもいい!
太めのペンは握りやすくていいのですが、ちょっとしたときにポケットへ入れて持ち運ぶとなると、案外かさばってしまうものです。
タイムラインは、本体の中にペン先と口金が収納できるので、ポケットに入れても邪魔にならないくらいの軸径だったら、携帯性も抜群だったのですが、そこは仕方のないところですね。
会社や学校のデスクや、自宅の書斎で使ういつものペン…それがタイムラインの定位置なのでしょうね。
もちろん胸ポケットにも入らなくはないので、頑張って携帯してみてもよしです。
革新的でありながらも、時の流れを感じるペン
この記事では、今までのペンにはないギミックと圧倒的な存在感でオーナーを魅了してくれる『パイロット タイムライン』の使用感などについて綴ってまいりました。
ペン先を収納した状態の佇まいが、近未来を感じさせてくれるスマートデザイン。
ダブルアクションで筆記を始めると、指にフィットしてくれるグリップとホールドしやすい太めのボディで心地いい書き味を提供してくれます。
初代タイムラインの発売は15年以上も前なのですが、それを感じさせない前衛的で大胆なフォルムは、時を超越したデザインといってもいいですね。
過去・現在・未来・永遠…時間軸の中であなたが選ぶのはいつでしょうか?
どんな時を選んでも、タイムラインが与えてくれる満足感は変わることがありません。
大切な人と大切な時間を共有するためのプレゼントとしても喜ばれますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました