夏の暑さが落ち着き、過ごしやすい秋が来たかと思えばすぐに寒い冬が訪れます。
四季のある日本、それぞれの季節によって快適に過ごすための対策というものがあります。
冬はもちろん防寒対策ですよね。
外に出かけるときはモコモコのジャケットやコートを着て、夜寝るときもモコモコのパジャマにモコモコの布団をかぶって…なにかとモコモコしがちです。
そんなモコモコとする冬の防寒対策をちょっとスマートにしてくれる素材があります。
この記事では『あたたかくて、あつくない素材』のシンサレートについて、布団にスポットを当てながら使用感などをお伝えしていきますので、どうぞお付き合いください。
かさばる布団よさようなら
私は現在、シンサレートの掛け布団を使用しているのですが、それ以前は寒さをしのぐために厚めの毛布とその上に羽毛布団をかけて寝ていました。
毛布&羽毛布団の2段構えであたたかさは十分だったのですが、なんというか重いしかさばるんですよね。
じゃあ羽毛布団だけでもいいじゃないかと思われるでしょうが、羽毛布団もピンキリですし、それなりの品質をもつ布団にしないとあまりあたたかくないし、使っているうちに縫い目などから羽毛が「こんにちは」と飛び出してきたりします。
高級羽毛布団なら性能もいいのでしょうが、そんなにお金も出せないし、できれば少しでもコストは押さえたいですよね…。
あたたかい布団、厚くない布団
『冬を乗り切るためにあたたかい布団が欲しい、でも布団を重ねて掛けたり分厚い布団を使ったりするのは重たいしイヤだから、できるだけ薄い布団が欲しい』
あたたかいけど薄いという、今までの考えだと相反するような性質の布団…それを実現したのがシンサレートを使用した布団です。
シンサレートの掛け布団を使用した感想は、『熱を逃がさずに保温してくれて、分厚くないので圧迫感もあまりなく、重くないので寝苦しさもない』と理想的な感触でとても満足しています。
家庭でも丸洗いができて清潔に保てるし、5,000円前後くらいで手に入るコスパの高さも満足につながるポイントでした。
シンサレートという素材
シンサレートは3M社が開発した高機能中綿素材だそうです。
高機能ってどんだけすごいねんという感じですが、
- 同じ厚みの従来の中綿素材に比べて約2倍の断熱効果
- 吸水性が低く、水分や湿気による断熱への影響がほとんどない
- 断熱保温効果を持ちながらも、軽くて薄くてかさばらない
という特徴を持っています。
広く知られるようになったのは最近のことですが、シンサレートは誕生から40年ほどの歴史があり時代の流れとともに性能の向上を繰り返してきました。
生産当初から冬季オリンピックの専用ウェアや登山隊の防寒着などに採用されていますので、保温性の高さは申し分ないということです。
羽毛がいい?シンサレートがいい?
羽毛布団とシンサレートの布団、それぞれにメリットデメリットがあります。
まとめると…
- シンサレートはニオイがほとんどない、羽毛は動物の毛なのでニオイがする。
- シンサレートは丸洗いが容易である、羽毛は丸洗いが家庭でできない。
- 羽毛は保温と放熱を兼ね備える、シンサレートは保温力があるが放熱ができない。
- 羽毛は体にフィットしてくれる、シンサレートは軽いのでフィット感がゆるい。
- シンサレートは比較的安価で購入可能、羽毛は高価なものでないと性能に満足できない。
といったところですので、優先するポイントを考えて選択してみてください。
科学の力であたたまる
最近注目の高機能中綿素材シンサレートを布団に着目して紹介してきました。
私もシンサレートの掛け布団を愛用して3年目ですが、冬のあたたかな睡眠には欠かせないアイテムとなっています。
シンサレートは布団以外にもいろんな防寒用品に使用されていますので、もしかしたらいつのまにかシンサレートに触れている人もいるかもしれませんね。
性能だけを見ると高級羽毛布団に軍配が上がりますが、保温力とコスパ、扱いやすさなどトータルで考えるとシンサレートの布団が勝っていると感じます。
値段もそこまで高価ではないので、試しに使ってみて科学の力を体感するのもいいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。