墨を使わない書道セット、水を使うから汚れる心配もなく何度でも書ける。
水書って聞きなれない言葉ですよね、水を使って書く書道の事を言うのですが、墨を使うのと違って服や手などが黒くなることもありませんので、子供たちの書の練習に向いていると注目されて、小学校での書写の授業に取り入れられています。
これから筆字の練習をしようかなと思っている大人の方にも使って欲しいツールなんです。
この記事では繰り返し書けて、汚さずに筆運びが学べる『あかしや 水書セット』の使用感などについて綴ってまいりますので、どうぞお付き合いください。
〇 水書で字を書いても上達するものなの?
筆で字を書くと文字の構成がわかる
小学校の頃、初めて触れた筆記具は鉛筆でした。
ひらがな・カタカナ・漢字をひたすら書いて文字の形を覚える、枠の中に字を書くなどの基本となる部分を鉛筆書きで学習するのです。
基本的な書き方を覚えたら、次のステップが書道になります。
水書が存在していなかった以前は、筆と墨を使って半紙に書きつけて運筆を学んでいました。
鉛筆書きでは理解しにくいトメ・ハネ・ハライという文字をキレイに書くための構成を、筆を使いながら覚えていき、それを鉛筆書きにもフィードバックしていく。
そうして文字を書くことの楽しさを学びながら上達していくことが書写の目的なのです。
でもやっぱり気になるのは墨で汚れちゃうことですよね…。
筆で字を書いていたら手に墨がついてしまって、気づかずに顔をぬぐったら顔に墨が…なんてことが日常的に起こってしまいます。
子供ならなおさらですね。
水書なら心配無用、濡れてしまうんじゃないかと気になるのですが、濡れたら乾くまで待てばオッケーです。
汚れと無縁の水書セットで書の上達が進めやすくなりますよ。
あかしや水書セットの使用感
水を使って筆字を学べる『あかしや 水書セット』の使用感をみていきましょう。
この記事では筆ペンバージョンを使用してまいります。
水入れカンタンすぐ書ける
水書用筆ペンへ水を補充するのはとっても簡単です。
ペン中心を回してタンクを取り外し、タンクに水を入れて元のようにとりつけるだけ。
筆の穂先に水が行き渡るまでは、ほんの30秒から1分くらいです。
タンクにはPUSHと書かれています、そこを押して水を押し出してもいいのですが、水がドバっと飛び出してしまいますので、水の浸透が悪かったら押してあげるという補助的なPUSHマークと考えたほうがいいですね。
筆ペンのキャップは、あかしや水彩毛筆彩シリーズと同じものが採用されています。
転がり防止のクリップキャップなので机の上でも安心して置いておけますね。
書き味は筆ペンそのまま、数分で文字が消える
水書用紙は水に濡れるとその部分だけ下地の色が浮き出て発色するという構造になっています。
特殊な用紙ですが水分の浸透の仕方は書道用紙に近いので、筆で書いた文字がまるで書道をしているときのような字として表現されます。
繰り返し使えるという水書用紙はさすがに無限に使えるというわけではありません。
素材が紙なので使用していくにつれて劣化していきます。
およそ1000回くらいの筆記が限界かなと…。
文字を書いた後は、3分ほどで水が乾いて文字が消えます。(乾燥する冬の時期に測定したので、湿度などの環境で文字が消える時間に多少の変化があります。)
違和感なく使える水書筆と筆ペン
筆ペンはペン先の硬さや材質の違いで、3タイプに分けられます。
細めのペン先で、サインペンのような書き味の硬筆。
ペン先がしなりやすい、太めでやわらかな軟筆。
ペン先が毛で構成され、書道用の筆で書いたような感触の毛筆。
筆になれていない人は、ペンの感覚に近い硬筆や字に強弱をつけやすい軟筆が使いやすく感じると思います。
でもひとたび毛筆の書き味を覚えてしまうと、硬筆はペン先の反発が強いし、軟筆は紙当たりがブヨブヨするし、と書きづらさを感じてしまうものです。
水書用の筆ペンは毛筆タイプですので、リアルな筆書きと同じような感覚で書くことができます。
筆ペンのサイズは、極細・中字・太字の3つがあり、水書セットに同梱されているのは中字サイズになります。
写経のように小さい字を練習したいと思うならば極細を、書道の練習に使いたいと思うならば中字か太字を選んで買い増すのもいいですね。
筆ペンではなくて純粋に筆で書きたいんだよという人には、水書用の筆がラインナップされていますのでご安心ください。
水書セットで目指せ美文字
この記事では、水で汚れず筆字の練習ができる『あかしや 水書セット』の使用感などについて綴ってまいりました。
筆や筆ペンで字を書くのは、慣れていない人にとって敷居が高いことだと感じますよね。
水書なら書いても乾いて文字が消えてくれるので、思う存分集中して運筆の練習ができるんです。
書道のように硯で墨を磨って、文鎮と下敷きと半紙を準備して…といろんな道具を用意する必要もなく、水・筆・用紙の3つがあればあっさり準備完了。
手軽に始められる水書で美文字を手に入れちゃいましょう。
筆字でサラッときれいな字が書ける人ってなんかカッコいいと思ってしまいますよね。
美しい筆文字であなたの魅力をプラスさせてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。