子供の頃に触れていた、鉛筆の木のぬくもりを思い出す。
木と金属とプラスチックという異なる材質をうまくまとめた、品のある多機能ペンでございます。
これまでも素材に木を使った筆記具は少なからず発売されていました。
その中でもピュアモルトシリーズは、ウイスキーの樽材を使用したペンとして、ひときわ注目を集めていました。
この記事では何十年もの歴史を刻んだ、柔らかな木の質感を楽しみながら筆記ができる多機能ペン『三菱鉛筆 ピュアモルト 3機能ペン』の使用感などについて綴ってまいりますのでどうぞお付き合いください。
○ 木の質感も大事だけど、機能や書き味にもこだわりたい。
ピュアモルトといえばウイスキーですね
今でこそピュアモルトと検索すると、三菱鉛筆のペンが表示されるくらいに認知されていますが、そもそもピュアモルトを直訳すると純粋な大麦麦芽なんですよね。
ピュアモルトという単語で、ウイスキーの樽を想像してしまう日本人ならではの感性に、直接訴えるネーミングでございます。
ウイスキーのカテゴリーであるピュアモルト、その名を冠するペンに、素材となる樽を提供しているのは、ウイスキーでおなじみのサントリーなんです。
日本の企業同士がコラボして、素材を大切にする筆記具を作り出そうという発想が、ワクワクを増幅させてくれますよね。
ピュアモルト3機能ペンの使用感
メカニカルな多機能ペンを、木のぬくもりで優しく使いこなせる『三菱鉛筆 ピュアモルト 3機能ペン』の使用感をみていきましょう。
木製グリップのほどよいバランス感
ウイスキーの樽に用いられるのは、丈夫なナラの木でございます。
長い時間をかけて熟成させるという役目を終えた樽材を加工再生し、新たな役目を担ってもらう。
それは頑丈なナラの木だからできる仕事なのでしょうね。
ペンを握った感触は、金属のように冷たくなく、プラスチックのように滑らず、ゴムのようにベタつかない、まさにしっくりくるという言葉が合う握り心地です。
自然由来の素材だからこそ感じられる、人の肌に合うようなバランス感が、書き味をより良いものへと向上させてくれていますね。
安定のスライド式繰り出し機構
芯を繰り出す仕組みは、多機能ペンで最もポピュラーなスライド式を採用しています。
三菱鉛筆の多機能ペンといえば、ジェットストリームのスライド式が定番商品となっていて、かなりの数が普及しています。
ピュアモルト3機能ペンも、スライド式を受け継いでおり、使いやすさは言うまでもありませんね。
黒ボールペン、赤ボールペンのスライドノックボタンと、クリップスライドのシャーペンボタンも、いつもどおりの慣れた感覚で操作することができます。
万人が扱いやすい仕組みにすることで、安心感が更にアップしていますよね。
重心、軸径がちょうどいい具合です

ペンを持ったときの感触だけでなく、重さや太さなども書きやすさを左右する要因でございます。
ピュアモルト3機能ペンは、ペン先から中心にかけてと、ペン上部に金属パーツがバランスよく配置されています。
重心がペン先に向かっているので、筆記のときも適度な力でしっかりした字を書くことができますね。
ペン軸は太めのほうがホールドしやすくて書きやすいんです。
ピュアモルトは木製グリップのみならず全体的に太い軸径となっていますので、ガッチリ握りつつ木の心地よい感触を味わいながら、書き物をすることができちゃいます。
子供には少し太めですが、大人が使うのにはちょうどいい重量と軸径になっておりますので、ビジネスからプライベートまで幅広く活躍してくれますよ。
気持ちいい音と気になる音
筆記具を使うときは、どうしても書き味の方に注目してしまいますが、ペンが鳴らす音も案外気にするポイントですよね。
ピュアモルト3機能ペンば出す音は、2つあります。
まず気持ちいい音は、スライドノックが収納されるときの『カチン』という音でございます、
プラスチックが金属部品に当たったときの音は、澄んだ接触音で耳あたりがよく感じました。
でも気持ちいいからといって、『カチンカチン』しすぎると、周囲から顰蹙を買いますのでご注意くださいませ。
もうひとつ、気になるほうの音は、筆記中にペン先から響く『カチャカチャ』という音です。
口金とペン先の径が少し違うので、筆記をしているとペン先が口金に触れまくって、カチャ音になるのですね。
これは個体差で、音の出る出ないがある可能性もありますが、ペンが紙に当たるたびにカチャカチャなってしまうと、集中ができませんよね。
そんな気持ちいい音と、気になる音が混在する多機能ペンでございます。
こだわりのペンを長く使って熟成させる
この記事では、木のぬくもりで安らぎを与えてくれるスライド式多機能ペン『三菱鉛筆 ピュアモルト 3機能ペン』の使用感などについて綴ってまいりました。
リアルな樽材を使用しているので、使えば使うほどに味が出てきます。
使う人によってピュアモルトの熟成の仕方もそれぞれでございます。
あなただけの一本に変化してくれるペンを、一生モノとして使い続けていけば、きっと手放せないものになってくれますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。