万年筆と聞くとボールペンよりも歴史のある筆記具で、取り扱いにも慣れが必要だったり、メンテナンスもしなければいけなかったり、お値段も高価で敷居が高いものだなぁ…なんてイメージを持つ人も多いですね。
でも近頃は万年筆も低価格のものが登場したり、インクの補充もカートリッジ交換式のものが増えてきたりと以前に比べたら扱いやすい筆記具となってきております。
この記事では本体のみならずペン先までもがプラスチック樹脂で作られている『ぺんてる プラマン』について使い心地などを綴ってまいりますのでどうぞお付き合いくださいませ。
プラスチック☆万年筆=プラマン
1979年に発売されたプラマンは、当時高級品だった万年筆を誰にでも気軽に手にして使ってもらえるようにというコンセプトで開発されました。
手紙やはがきを書くとき、イラストを描くとき、日記や手帳に字を書くとき、デザインを描くとき…
プラマンは、いろんな筆記のシーンで活躍する万年筆のような書き味で、世界中のユーザーを虜にするロングセラーの逸品なのでございます。
書き味も使い道もあなたに寄り添う
万年筆のようで、サインペンのようで、マーカーのような使い心地…万年筆を模した特徴的なペン先を持つプラマンは、いろんなジャンルのペンの良いところをうまく合わせて作り出されたペンです。
ペンを持つ角度や筆圧によって表情を変えていくラインは、使用する人それぞれの個性を表す絵や文字を生み出してくれるんですよね。
カリカリスルスルと小気味良い感触で紙をすべっていく書き味は、もう万年筆のそといってもいいくらいの心地よさでございます。
人によって文房具の相性も変わると思いますが、ボールペンや筆ペンなどが苦手な人でも、プラマンだったら個性的で味のある字を書けてしまうので、ぜひ手に取って試していただきたいペンですね。
『ペンに字を書かされるのではなくて、ペンで字を書いているんだ』というあたりまえの感覚を味わうことができますよ。
色もイロイロそろってます
プラマンのカラーバリエーションは、黒・赤・青の3色と2019年のプラマン40周年を期に追加された6色を合わせて全9色展開となってます。
追加された新色は、バーガンディ・ブルーブラック・オリーブグリーン・ダークグレイ・ターコイズブルー・セピアと、ちょっと渋めの配色ですね。
もう少し明るめの色で攻めてみても良かったんじゃないかなと思ったりしましたが…
カラバリが増えたことで、イラストやデザインでもさらに使いやすくなったんじゃないかなという感想をもちました。
レトロなボディと矢のようなペン先
発売が昭和54年、昭和後期の雰囲気を感じさせるクラシカルなボディデザインは、現在も発売当初そのままなんです。
バージョンアップを必要としないほどに、洗練された意匠だったということですね。
茶色のボディにシルバーのクリップ、インクの色はキャップ部分のカラーポイントが教えてくれます。
そんなレトロデザインのボディの中には、『これぞプラマンの神髄』ともいうべき矢じり型のペン先が鎮座しております。
独特な形状のペン先が表現するのは、まさに万年筆で書いたかのようなライン。
昭和の技術力もまだまだ捨てたもんじゃございませんね。
万年筆をめざしてたどり着いたもの
気軽に使えるプラスチックの万年筆というコンセプトで登場した『ぺんてるプラマン』
プラマンはもう万年筆の簡易版ではなくて、プラマンという一つのジャンルを確立したと言えるでしょう。
矢じりのペン先とそのペン先をホールドするアシンメトリーのプレート、インクを送り出す樹脂パーツ、それらすべてが作用しあうことにより様々な線を描くことができ、いろんな書き味を体感することができる。
ある意味万年筆よりも万能な存在になってしまったプラマン。
あて名書きやイラストや手紙などに使用するペンは何にしたらいいのだろう?と迷うことはもうありません。
プラマンがあなたの思い通りの文字や絵を表現してくれるのですから。
そこまで高価なペンではありませんのでぜひ手に取って使ってみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。