1本で8役こなす優れもの、ペンケース不要のマルチ色えんぴつなのです。
多色ペンといえば、ペン1本当たりの芯の数はせいぜい3色から4色が限界ですよね。
でもその限界を突破して、8本の芯を装備しているペンがあります。
通常の倍の本数を1本のペンに備えることができる超多色ペンでございます。
この記事では8色の色えんぴつを1本で使いこなせる『ぺんてる マルチ8』の使用感などについて綴ってまいりますのでどうぞお付き合いください。
〇 いろんな筆記具を持ち歩きたくない! 1本ですべてまかなえるペンを探している。
ぺんてる マルチ8の使用感
8色の色えんぴつが1本になったぺんてるマルチ8の使用感などをみていきましょう。
グリップの軸あわせで芯を選ぶ
ボディ中心部に8色それぞれのカラー名が印字されています。
使いたいカラーにクリップの軸を合わせてノックすると、芯が飛び出してくるのです。
ただし、シャーペンみたいに適度に芯が繰り出されてホールドされるわけではなく、ノックしたらストンと芯が落ちてきますので、指で受けとめてあげないといけません。
芯を受けとめた後は、書きやすい長さに芯を調整してペン先のチャックでホールドしてあげる手順です。
慣れるまではなかなかコツがつかめませんが、これをめんどくさいと思うか、これくらいの手間があるほうが愛着がわくと思うかで、使い勝手が左右されます。
文房具好きとしては、仕組みを楽しむことも筆記の醍醐味と考えます。
かさばる色えんぴつのケースを持ち運び1本1本取り出す手間と比べたら、芯出しのプロセスなんてそこまで苦にはなりませんよ。
ちなみに芯を収納するときは、ペンを逆さにしてノックすればストンと鞘に戻ってくれます。
マルチ8のカラーライン
マルチ8の芯8色のカラー構成をみていきます。
赤・青・緑・茶・橙・黄のベースカラー
色えんぴつでよく使われる基本カラーの6色ですね。
書き味は色えんぴつよりもやわらかめで、クレヨンよりも硬めの中庸な感じでございます。
あくまで色えんぴつですので、字を書くのには向いていませんが、手帳やノートの装飾、イラストやデザイン画での使用には力を発揮してくれます。
マルチ8は大人が使う上質な色えんぴつでございます。
コピーに写らないピンクとブルー
残りの2色はノンコピー色の芯が入っています。
PPCノンコピー芯は、普通紙コピーで色が写らないカラーになります。
資料などの下書きでメモを書いても、コピーした原稿には文字が写りませんので便利ですよね。
もう一つのジアゾノンコピー芯は、青焼きコピーで色が写らないカラーです。
青焼きは以前主流だったコピー法ですが、今はあまり見られなくなったようです。
印刷のプロなら使うのでしょうが、それ以外の人には必要ないかもです。
ジアゾコピーの代わりに、黒や蛍光色を採用してくれたら使いやすいですね。
もう少し持ちやすいグリップでもいいのよ
カラフルな芯がチラリとのぞき、使うたびにわくわく感があふれるマルチ8ですが、グリップの作りについては昭和そのまんまという形をしています。
プラスチック素材そのままに、滑り止めのウェーブ加工…いいんです、いいんですけどもうひとひねり欲しいと感じるおしいグリップです。
例えば六角形にするとか、ラバー素材にするとか。
あと、重心がペン尻に集中しているので、そこは好みがわかれるところですね。
マルチ8とスーパーマルチ8の互換性
ぺんてるマルチ8には、リフィルの種類が異なるスーパーマルチ8という上位機種があります。
マルチ8は8色の色えんぴつリフィルが装着されているのですが、それに対しスーパーマルチ8は3色ボールペンとHB黒えんぴつ、赤鉛筆えんぴつ、蛍光色えんぴつ2色、ノンコピー色の計8本が内蔵されているのです。
マルチ8が持ち歩ける大人の色えんぴつなら、スーパーマルチ8は筆箱不要の筆記具全部のせといったところですね。
この2つの機種は互換性がありますので、替え芯を買い足して自分の好きなようにリフィルを組み替えることもできますよ。(ボディのカラー表記はそのままなので間違えないようにお気を付けください。)
カラフルに、便利にアイデアを書きとめよう
この記事では1本8役の色えんぴつ『ぺんてる マルチ8』の使用感などについて綴ってまいりました。
カラフルな芯が装填されているのを見ているだけで、いろんなアイデアが湧いてくる魅力あるボディ。
色えんぴつだけでなく上位機種との互換性で、自分好みの万能ペンへと変化させることのできる拡張性の高さ。
使っていて楽しくなる筆記具って、こういうのを指すのですね。
多色多機能万能ペンで表現の幅を広げてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。