通夜・葬儀に参列することになった時、香典をいくらぐらい包めば失礼にならないか判断できるでしょうか。
渡す相手との関係性などで目安も変わりますし、どんな相手にもたくさん包めばいいというわけではありません。
そんな香典の金額などについて解説していきたいと思いますので、お付き合いください。
○ 香典金額の相場がイマイチよくわからない。
○ 香典袋ってどういう風に書けばいいの?
○ 葬儀に参列することになったけど、香典の渡し方はどうすればいいの?
香典金額の相場は…
最初に、現在の香典金額の相場についての目安ですが
- ご近所さんなどの場合⇒3,000円
- 故人並びに遺族の職場関係者や知人など一般の会葬の場合⇒5,000円
- 友人関係や職場などで特に関係が深かったなどの場合⇒10,000円
- 親族関係の場合⇒10,000〜30,000円
- 家族の場合⇒50,000~100,000円
という感じになっております。
地域により、香典金額の取り決めがある場所があったりと条件がかわるところもありますが、上記の金額で香典を包めばおよそ失礼には当たらないでしょう。
香典金額の浮き沈み
香典金額は、経済情勢にも左右される部分がありました。
戦後の疲弊した時代では、香典やそれに対するお返しにあまりお金を使うものではないという考え方が広まったりしました。
その後バブル経済で豊かな環境になった際は、香典の相場も上昇したようですね。
令和の現在は景気も先行きが不透明のため、香典の金額も落ち着いているようです。
○○一同での香典、お金以外のお供え
香典金額の相場が見えてきたところで、参列するほどの間柄ではないが香典は包んでおきたいとか、職場の部署などで若年者が多く、一人ひとりが目安の香典を捻出することが厳しいという場合もあると思います。
そんな時は、皆で少額を持ち寄って『有志一同』や『㈱△△ ○○部一同』などの形式で香典を包むのもいいかと思います。
もしくは、皆で集めた香典を元手に生花スタンドなどの供花や果物、お菓子、灯篭などの供物をお供えして差し上げるのもおすすめです。
お供え物については、こちらの記事で解説していますので参考にご覧ください。
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香典袋の書き方
いざ香典を準備して参列に向かおうとするときに迷うのが、香典袋の書き方ですね。
会葬者の立ち位置では、参列する葬儀がどの宗教の儀式にて執り行われるかというのは、葬儀を運営する斎場などに問い合わせでもしないとわからないですよね。
表書きなんですが、仏教・神道・キリスト教など宗教の違いによって分けられます。
どの宗教でも対応できる表書きは『御香典』となりますのでよくわからなかったらこれでいいと思います。
ではもう少し掘り下げて、宗教ごとの表書きの書き方になりますが、
- 仏教だと浄土真宗&真宗は『御仏前』それ以外の仏教は『御霊前』
- 神道(神社)のときは『御玉串料』
- キリスト教のときは『御花料』か『御ミサ料』
となりますので、もし参列する葬儀の宗教がわかれば上記の表書きで記入してもいいでしょう、水引の下側に名前を書くのを忘れずに。
香典袋に内袋があるタイプのときは、その内袋に名前、住所、金額を書いておいてあげると、香典開きのときに確認作業が楽になり遺族の負担を軽減できます。
受付での香典の渡し方
香典を携えていざ参列となるのですが、葬儀場に到着してから着席するまでの順序としては
- 参列する喪家の名前を間違えないように目的の会場へ向かう。
- 受付にて「ご愁傷さまです。」とお悔やみの言葉を述べ香典を渡し記帳をする。
- 御礼の品を受け取り、時間の余裕があればお参りをし、遺族に挨拶をして席に座る。
といった流れになります。
遺族の意向や弔問のタイミングなどで受付が準備されていない場合は、遺族に直接香典を渡すことになります。
目安に沿った香典でお悔やみを
香典のことについて書き連ねて参りましたが、葬儀への参列にあたって大切なのはお悔やみの心です。
香典袋にお金を入れ忘れるうっかりをしない限りは、相場に沿う金額を包んでお悔やみの気持ちを持ってお渡しすればそれで良いと思いますよ。
反対に、香典金額の目安より遥かに多い額をお渡ししてしまうと、遺族がその後の対応に苦慮しますのでやめておいたほうが無難かと思われます…。
通夜葬儀への参列は慣れないことと思いますが、突然タイミングが訪れることもありますので、準備を怠らずにお悔やみの気持ちをもってご会葬されてくださいね。