日常的に字を書くときはシャーペンを使うというあなた。
筆記の時に芯が折れたり、芯がシャーペンの中でつまったりしてイライラしたことはありませんか?
この記事では、シャーペンを使用する際の悩みの種である芯の折れやつまりを解決してくれるペン『デルガード』について、使用感などを綴ってまいりますのでどうぞお付き合いください。
シャーペンの宿命に挑んだデルガード
シャーペンの仕組みは【芯を繰り出して、出てきた芯をパイプで固定し、その芯で筆記する】といまさら解説することもないくらいに常識となっています。
しかし、シャーペンは直径1ミリにも満たない細い芯を使っているので【芯が折れたり、芯がペンの中でつまったり】ということがどうしても起こっていました。
そのたびにイラっとしながらも『シャーペンだから仕方ないか…』と気持ちを落ち着かせて、心の中で我慢しながらシャーペンを使い続けていた人も多いでしょう。
特に筆圧の高い人は、幾度となく芯をポキポキ折っていたのではないかと思います。
芯が折れる…芯がつまる…今までは仕方がないと目をつぶっていたシャーペンの宿命に、文具メーカー各社はさまざまなアプローチで挑むことになります。
『デルガード』もそのうちのひとつでした。
デルガードシステム発動
芯の折れ・芯のつまりというシャーペンが抱える欠点を『デルガード』はどのような仕組みで解消したのでしょうか。
芯が折れない仕組み
シャーペンの芯はどのような理由で折れてしまうのか、それは単純で芯を支えるパイプが字を書く時の負荷に耐えきれなくなるからです。
『デルガード』はこの欠点に対し【圧力がかかったらパイプが動いて芯を守る】というシステムを開発して対応しました。
『デルガード』の先端部にはバネが2か所仕込まれています。
タテ方向に負荷がかかった時には、上側のバネが作動して芯がパイプに収納されることで芯が守られます。
ナナメ方向に負荷がかかった時には、下側のバネが作動してパイプが飛び出すことで芯が守られます。
ふたつのバネがそれぞれの動作をする役割分担で、芯が折れないシステムを実現しているのです。
この仕組みは【デルガードシステム】と名付けられています。
芯がつまらない仕組み
シャーペンの芯はどのような理由でつまるのかというと、ペンの落下などによる衝撃でシャーペン内部の芯が折れてしまい、折れた芯が細切れになるとリリースの時に芯がうまく先に進まずにずれてしまい、そこでつまりが発生してしまうのです。
芯が詰まってしまう場所は繰り出しをする先端部分です。
ですので芯がつまらないようにするには、ペン先の繰り出し部分で芯が折れないようにしっかりカバーをしてあげなければいけません。
『デルガード』は先端の部分に芯を包み込む誘導部品が取り付けてありますので、衝撃が加わっても芯が折れにくく、仮に折れたとしても誘導する部品の働きで芯がつまることはありません。
デルガードの使用感
芯の折れないシャーペン『デルガード』の使用感をみてまいります。
使いやすいポイント
- 芯の折れを気にせず普段どおりに書ける
【デルガードシステム】の仕組みは前述のとおり、タテ方向とナナメ方向の負荷を2つのバネとパイプの連動でカバーして芯を守るというものです。
なのでペンの持ち方や角度を気にすることなく、普段どおりの書き方で筆記することができます。
私はペンをナナメに倒し気味で書く癖がありますが、【デルガードシステム】はしっかり作動してくれます。
- 機能性シャーペンなのに軽くて扱いやすい
『デルガード』のようなギミックを持つシャーペンは、その機能性ゆえにそれなりの重さがあったりするのですが、『デルガード』はそれほど重量がないので持ちやすく、長時間の筆記も苦になりません。
シャーペンの重さなんてほんの数グラムの差ほどなんですけど、その差が案外筆記に影響してしまうものなんですよね。
使いにくいポイント
- ガードシステムの挙動が気になる
普段どおりの筆記でスラスラと字が書けるのですが、筆圧の高い人はガードシステムが作動するたびに、ペン先が出たり引っ込んだりする挙動に多少のストレスを感じるかもしれません。
仕様ではノックを4回以上して芯を出すと、システムが作動しても芯を完全にガードすることができず、芯が折れてしまうことがあるとのこと。
なのでストレスなく筆記をするためには『芯を出しすぎず、筆圧もかけすぎない』ということを頭に入れておく必要があります。
- ペンの全長が短く、扱いにくいことがある
『デルガード』のスタンダードタイプは、その他の機能性シャーペンに比べて少し全長が短くなっています。
手指が大きい人は、筆記中にクリップ部分が手に当たって邪魔になったりと、持ちづらかったりすることがあります。
芯が折れないデルガード
シャーペンを使う時の悩みを解消するために、試作を繰り返して仕組みを生み出しヒット商品となった『デルガード』
芯が折れることに抵抗を感じていた筆圧高めの人や、ひたすら集中して字を書きたい人にこれほどマッチしたシャーペンはないでしょう。
もし『デルガード』をお持ちでないなら、そこまで高価ではないので1本ペンケースに入れておくことをおススメします。
最後までご覧いただきありがとうございました。