懇意にしていた友人やお世話になった恩師など、深い関係にある人が亡くなったと訃報を聞いたときに『ぜひあなたに弔辞をいただきたいのですが』とお願いされることがあるかもしれません。
弔辞のお願いは突然やってきます。
でもそのお願いは引き受けてあげてください、なぜならそれが故人のためであり、あなたの弔意を表現できる瞬間となるからです。
どういうことをどんな言葉で書けばよいか…この記事では、弔辞をしたためるときの構成やセンテンスなどを解説してまいります。
弔辞を構成するパート
故人のことを思い浮かべながら思い出などの文章を書こうとしても、書きたいことがありすぎてとりとめのない文章になったり、話の着地点を見失ったりしてしまうことがほとんどだと思います。
ですので以下に、弔辞を書く際のポイントをまとめていきますのでそれらを抑えながら、まとまりのある文章にしていきましょう。
弔辞を構成する主なパートは
- 導入
- 悲嘆
- 追憶
- 人物
- 弔慰
- 結び
となります。この順番で筆を進めていくと弔辞の形が出来上がりますので解説していきますね。
1.導入
弔辞の始まりは、故人への呼びかけからが一般的です。
弔辞は故人への語りかけですので、少しくだけた言葉づかいや方言などを織りまぜても問題はありません。
例えば…
○○先生、久しぶりにお会いしたいと思っていた矢先、このような再会になろうとは無念でなりません―
2.悲嘆
深い付き合いだった方が亡くなり、その事実を知ったときの悲しみ、驚きを文章に込めていきます。
ここで、少しだけ故人とあなたとの関係性を挟んでおくと、そのあとの文章にうまくつながっていきます。
例えば…
3.追憶
故人とあなたとの思い出やエピソードなどを綴る、弔辞メインパートのひとつ目です。
誰も知らないようなエピソードがあれば、遺族や参列者が故人の新たな一面を知るきっかけとなったりします。
例えば…
4.人物
弔辞メインパートのふたつ目、故人の人柄や性格、功績などを紹介していきます。
このパートによって、参列者は在りし日の故人を思い浮かべ心に刻んでいくこととなります。
例えば…

5.弔慰
弔辞のメインパートを終えて、徐々に締めへと向かいます。
ここで、遺族に対し弔慰を述べて告別式のバトンをそっと遺族へ渡してあげます。
例えば…
6.結び
弔辞のラストは故人へのお別れです。
結びの部分ですので、ダラダラとせずに簡潔に述べましょう。
日付と名前も忘れずに…
例えば…
思いを寄せて…
いかがでしょうか、弔辞の構成がつかめたでしょうか。
あなたの言葉で、あなたの表現で、思い出を言葉にして捧げてあげてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。