お金をいれて、ダイヤル回せばカードが出てくるカードダスという販売機。
今でもショッピングセンターやゲームセンター、ホビーショップなどにガチャポンの機械とともに設置してあるので、見たことがある人も多いと思います。
この記事では、2018年に30周年を迎えたカードの自販機カードダスについて書いてまいりますので、お付き合いくださいませ。
はじまりのカードダス20
カードダスが世に登場したのは、1988年のこと、デパートのおもちゃ売り場やスーパーの一角などにあったガチャポンコーナーにそのマシーンは現れました。
カードダスが登場するまでカードの販売といえば、お店の人にお金を払い、ひもでまとめられたカード入りの袋の束から1枚引き抜くという販売方法が一般的でした。
それが、10円2枚を機械に入れてダイヤルをクルクル回すとカードが1枚出てくるんですから、まずもってそのギミックに子供たちは興奮しますよね。
ちなみにカードダス20の、20というのは1枚20円だよという意味です。
20円という金額も絶妙で、なんとなくおねだりしやすい価格でした。
ヒットするラインアップ
カードダスのカードとしてタイアップした作品群も、当時ヒットしたアニメやゲームなどからでしたので、子供たちが熱狂するのは必然的でした。
SDガンダムシリーズ
機動戦士ガンダムのロボットなどをデフォルメしたSDガンダムは、ガチャポンでも塩ビ人形が封入された商品がヒットし、その流れでカードダスでも商品化されることになりました。
そもそもカードダスもSDガンダムもバンダイの商品だったので当然だったのかもしれませんね。
SDガンダムシリーズとしては、アニメ本編のロボットやキャラをデフォルメしているものと、SDガンダムオリジナルの騎士(ナイト)ガンダムをメインとした、中世時代の世界観をもつストーリー展開の『SDガンダム外伝』という2つの作品がカードダス20での主軸でした。
特に『SDガンダム外伝』は、当時社会現象にまでなったファミコンソフトの『ドラゴンクエスト3』のように戦士や魔法使いなどの職業をガンダムたちに与えることで、子供たちがストーリーに入り込みやすくなり人気が爆発したようです、とてもうまいのっかりかただと思います。
私も当時は、SDガンダム本編より外伝のカードを主に集めていた記憶があります。
ガンダムの作品群が増えていくにつれて、外伝のキャラも新作のものに寄せたキャラが登場し、今なお続くシリーズとなっています。
ドラゴンボールシリーズ
SDガンダムと双璧をなすカードダスの雄と言えばドラゴンボールシリーズです。
カードダス誕生のころ、ドラゴンボールのストーリーはピッコロ大魔王とかナメック星人とかそのあたりだったでしょうか…漫画やアニメで人気を博していたドラゴンボールのカードダス化は、子供たちを夢中にさせました。
途中の弾からはスカウターシステムを導入し、赤いフィルムを通してみると数字が浮かび上がる部分的な仕掛けで原作の雰囲気を踏襲するなどのテコ入れが行われて、さらなる販売枚数の増加に貢献しました。
ドラゴンボールの原作は終了しましたが、リメイク作品が製作されたりしていることもあり現在も新作が登場しています。
いろんな作品がさまざまな種類で登場
ドラゴンボールとSDガンダムの二大巨頭以外にも、カードダス化された作品はたくさんあります。
マンガ・アニメ・ゲーム・キャラもの・特撮もの・戦隊ものなどあらゆるジャンルのカードダスが登場し市場を支えてきました。
代表的なものとして、仮面ライダー・スーパーマリオ・セーラームーン・ウルトラマン・プリキュアなどがあります。
カードダスの始まりは1枚20円のカードダス20なのですが、そのほかにも100円で5枚のカードが出てきたり、ハーフサイズのカード2枚がひとつにくっついてみたり、下敷きサイズくらいに大きくなったり、ましてやカードではなくシールになってみたり、しまいにはカードダスをスキャンしてバトルゲームをしたりと、30数年の歴史の中で変化と進化を遂げてきました。
進化はしてもカタチ変わらず…
昔のカードダスを見てなつかしい気持ちになったあなたも、ゲームセンターなどの筐体にカードダスを置きバトルに興じる現代の子供たちも、どんな世代も夢中にさせるカードダスはこれからも私たちを楽しませてくれる存在であり続けると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。